ヘマトクリット22.5から38.7 驚異的な貧血改善。 効果のあった鉄剤補給
猫缶とドライフード。たまに刺身で、時々ネズミ♪
若い頃から歯は丈夫ではなかったが、なんでも食べた。
そんなMeeも、今年(2009年)19才になる。
2008年春頃から足腰のふらつきも出るようになり、高いところへのジャンプができない。
Meeに何が起きているのか、久しぶりに動物病院で血液検査をして貰った。
結果は、若干の腎機能の低下などはあるものの年の割りにマアマアとのこと。
しかし一つだけ、貧血が大きく引っかかった。
HCT(ヘマトクリット)22.5 (2008年8月30日)
いつもお世話になっている老猫サイトの先輩に尋ねたところ、
足腰のふらつきだけではなく、このままでは命に係わる!
幸いに腎臓サポートなどの療法食に加え、貧血の状態を改善する為の鉄剤
体調や排便の状態をよくする為のサプリメント数種類を送って貰えることになった。
それ以後、毎日の食事内容が大きく変化。
いつもの猫缶は姿を消し、朝はレトルト半量に人用整腸剤を1錠。
昼はアニモンダ(腎臓療法食)3分の1にサプリメント2錠。
夜はモンプチ缶2分の1に鉄剤のペットチニック0.5mlと、流動パラフィン少々。
夜食は朝と同じレトルト半量
毎日同じように続けて鉄剤が一瓶無くなる頃に再検査。
結果はヘマトクリット22.5から38.7に増えていた。
3ヶ月半で正常値まで持っていくことができたのである。

(2008年12月19日の検査表。鉛筆書きは前回2008年8月30日のもの)
猫の貧血の場合。腎不全が進んだ場合の貧血と
食餌性(食欲不振による栄養が足りない、偏りなど)の貧血とがあるが、
Meeの場合は食餌性のものではないかと判断。
だからこその鉄分補給、食事療法を勧めたと、老猫会の先輩の話であった。
様々なケースを経験、サポートしてきた老猫会の皆さんに感謝!
それにしても、 腎不全が進むと貧血になる。
つまり腎臓が働かなくなると
尿を濾過する能力だけでなくて造血ホルモンも出なくなり、
新しい血液を作らなくなるので貧血という症状が出てくる。
(腎性貧血の場合は造血ホルモンのエリスロポエチン投与となる)
食餌性の貧血を避けるにも、腎性貧血を遅らせるためにも、
少量で良いので血液の原材料である鉄分の補充が有効かもしれないということであった。
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療法食&サプリメントなど、興味のある方、
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高齢猫ちゃん、若猫ちゃんともに、
腎不全、慢性腎不全のことをもっと知りたい時はこちらへもどうぞ
Dr. 小宮山の伴侶動物へのやさしい(優しい)獣医学
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食餌作りとMeeさん♪
猫缶半分に鉄剤0.3mlと流動パラフィン少々を入れ、煉り餌状にする。
この頃は抱っこの状態で、指に付け、舐め取らせている。

今日(090808)のMeeさん♪
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今後ともよろしくお願いいたします. 2016年秋