子雀の鋭い鳴き声が聞こえて、窓辺に行った。
いつものマユミの枝にとまって親鳥を呼んでいる。
何気なくシャッターを切って、数分、まだ親鳥は来ない。
鳴いて鳴いて、ひたすらに鳴いて親鳥を待っている。
数枚写した写真は、ピンボケも含めてみな、
子雀が一羽だけ親鳥を呼んでいる姿が写っている。
見ながらハッとした。これは子別れではないのか。
親鳥が側にいないのではなく、近くにいながら様子を見ているのではと思った。
甘えたい、お腹の空いた子雀。寂しいだろうけど、ガンバレー!
すこししんみりした気分になる。もともと動物のドキュメンタリーなどは好きだが、
子別れのシーンなどは苦手なほうだ。
このあと子雀はどうするのだろうと、気にかかる。
それから3日後のこと、同じ親子らしい雀がマユミの枝にとまった♪
なんとなくホッとして、嬉しくなる。
人の親子には、
「親離れが出来ていない」「子離れが遅い」などとと強い事を言っているのに、
雀の親子に、まるで甘いのは、何故かしらね♪