5月5日頃から、モズが庭のナナカマドに巣を作り始めた。
何度も同じ枝から出入りして忙しい。
昨年秋遅く、庭のモミジに空になった巣があって、
いま思うと、もしかしたらそれもモズの巣だったのかもしれない。
昨年6月、7月と頻繁に水浴びに来ていたモズのつがいがいて、
庭に巣があって、近くに水場があって、
何も無ければモズにとっても居心地の良い場所だったのだと思う。
5月の8日、9日と忙しく巣の材料を運ぶつがいのモズの姿があった。
何処から飛んできたのか、庭木に幅広のポリテープが垂れ下がっていて、
その端が段々と短くなって、モズが巣の材料に運んでいるのが分かった。
それが意外に早く無くなって、急ピッチで巣作りが進んでいるようだった。
椿の木の下に、枯れたセンニンソウのツルがあって、それも巣の材料だった。
枯れ葉や細い枝のようなものも懸命に運んでいた。
いよいよ巣作りが終わろうとした時、カラスが現われて、
その時のカラスは何故かナナカマドの茂みの中から直ぐに出て飛び去り、
しかし、カラスが恐い(頭がいい?)と感じたのはその翌日のことだった。
もう来ないでほしいと思っていたカラスがナナカマドに入った瞬間、
追い払おうとしたのかモズの鋭い鳴き声が聞こえた。
何度も鋭い声をだしながら、しかしカラスは昨日のように直ぐに出てこない。
悲痛なモズの声とカラスの羽ばたき、揺れるナナカマドの枝。
数秒の出来事が長く感じる。
たまたまナナカマドの真向かいのミャンハウスから目撃したのだが・・・
あのカラス、前日には巣が完成されていなくて獲物がいないのが分かってた。
巣ができたたら卵を産んで、それがカラスには餌になる。
全部分かっていて、前日には何もせずに出てきたのかもしれない。
卵を確認して奪ったのであれば、モズの悲痛な叫びも理解できる。
それからしばらく、オスのモズが電線にとまって右・左・右・左と、
落ち着かなく辺りを見ながらジュッジュッジュッとメスを探していて、
見ているこっちも辛かった。
これも自然の事といえばそれまでで、
モズも餌の少ない冬には雀を襲うこともある。とはいっても・・・
5月5日ごろから巣を作り始め、カラスに襲われたのが11日のこと
巣作りの様子が楽しくて、写真を撮り溜めていたけれどupできずにいた。
5月18日に庭の直ぐ上で囀るモズを見つけて、その様子が可愛くて、
他の鳥の鳴き声を真似たりするのはメスへのアピールと聞いたけど、
これもそうなのかしらと、ホッとしたことだった。
毎日、どこかしらからモズの声が聞こえて、姿を見せることも度々、
ホーホケキョケキョと良い声でなくオスのモズが可愛くて、
このごろようやく、こっちの気持ちも落ち着いたところ(^^)
事が起きてからは、切なく感じていた巣作り中のモズの画像も、
先日、つがいのモズが庭に降りいる様子を見て何となく、もういいのかなと。
今年の庭の出来事の一つとして記録することにした。
5/8 ナナカマドの巣に、白いポリテープの切れ端を運ぶメスのモズ。
5/8 枯れ葉をくわえてナナカマドの横の屋根で待機しているオスのモズ
5/9 椿の下で枯れたセンニンソウのツルを選んでいるメス
5/9ナナカマドの木の手前、百日紅の枝で寛いでいるメス。穏やかな様子。
5/11 カラスに巣を襲われた直後のオス
電線にとまってメスを呼び、庭に降りてメスを探す。
5/18 時々は庭にも来ていたが、直ぐ近くで囀るオスをとらえることができた。
囀る声が明るく感じるし、首の辺りをかいたり小さく羽ばたく姿が愛らしい。
この羽ばたき、幼鳥に見られると思っていたけど・・・違うのかな?
ホントはどっちなのか分からないけど、ともかく、これで一区切り^^
(羽を震わせているのはメスへの求愛行動らしいです^^)
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5/18巣作りを終えて直ぐにカラスに襲われ、その後が心配だったのですが、
前と同じように庭に来てさえずり、というかメスへのアプローチなのか、
ともかく可愛い声と仕種にホッとしたことでした♪