2月のある日、夫が甘夏を買ってきた。
柑橘類が大好き、それも適当に酸っぱいのがいい♪
今の時期は八朔を食べることが多かったけれど、本当は甘夏が好き。
だからって箱買いするなんて・・・
「熊本県・甘夏」と書いてある段ボール箱の中身は、
てっきりまとめ買いした野菜類が入っているものと思っていた。
ところが封が切られていなくて、まるごと全部が甘夏。
いったい幾らしたのか、ネットに3個か4個入って、400~500円が当たり前なのに・・
聞いてみれば一箱1500円以内という、ホンマかいな?
30個以上は入っていて、どれもピンシャンとしている。
適当な酸っぱさ、というよりも、もいで時間が経っていないような、
酸っぱい物好きでなければ食べられないような美味しい酸っぱさ(^^ゞ
これで1500円もしないとは安過ぎるかも~~♪
嬉し楽しで毎日一個をぺろりと食べる。
少し食べ進んだ頃にはいい感じの甘さも出てきて、益々美味しい。
半分くらい食べた頃から勿体ない病が出て、食べるのは一日半分。
それから少しして4分の1ずつ食べるようになり、
箱を覗くと底が見え始めている。
こんなにピンシャンととした甘夏の皮をただコンポストに投入するのは勿体ない。
もう少しすると日向夏のママレードを作るようになるのだけど、
ジーッと甘夏を見ている内に、どうしても作らないといけない気持ちになってきた♪
元々ママレードが好きだったのは夫の方だったのだから。
好きな甘夏を箱買いしてくれたお返しに作ったママレード。
ホロッとした苦味と爽やかな酸味、甘夏の香りが一杯の春の贈り物(^^)
購入してから20日以上は経っているけど、ピンシャンとした甘夏。
今回は甘夏3個の皮と、4個分の果肉を使用。
完璧なママレードではなく、自己流のママレード風ジャムという感じかも♪
皮を剥き終わり細かく刻んで鍋に入れる。
タップリの水を入れ火にかける、煮立ったら弱火にして10分程、
それからざるにあけてお湯を捨て水に浸ける。
これを2回繰り返し、ざるにあげて水を切っておく。
刻んだ皮を煮ている間に果肉の取り出し
白い部分を剥き、袋を一つずつ離して半分に切り目を入れ果肉を取る。
袋と種は小鍋に入れてペクチンを抽出する。
美味しいので、ついパクッと・・・食べたのは5つで我慢^^
刻んで2回煮こぼした皮と一緒にして白砂糖をまぶしておく。
この状態でしばらくおいて、昼食&ペクチンの取り出し。
果肉を包んでいた袋はざく切り、種を一緒に水から火にかけて皮と同じように煮こぼす。
ひたひたよりも少し多いくらいの水を入れ、火にかけて煮詰める。
30分~40分ぐらいの時間をかけるが、途中で種を取り出す。
(ざるでペクチンを漉し取る時に種がつぶれるといけないから)
計量スプーン大と菜箸を使って取り出すのだけど、意外と楽しい^^
煮詰まって袋がグズグズに柔らかくなった頃には水分もかなり飛んでいる。
ざるにあけてゴムベラでズリズリと擦ってペクチンを取り出す。
舐めるとヒェ~というくらい苦く、これが美味しくなるのだから不思議♪
昼食後、いよいよ仕上げの煮詰めに入る。
刻んだ皮、取り出した果肉、抽出したペクチン、みんな合わせて一気に煮詰め。
煮詰めにかかった時間は小一時間ほど、
ゴムベラが鍋底を見せてくれるようになったらそろそろいい感じ。
このあともうちょっと時間をかけて、ゴムベラの滑りが重くなったら出来上がり♪
11時から始めて出来上がったのは2時半。
途中に昼食の休憩を1時間近くとっていて、今回も無理なく作ることが出来た。
ホロッとした苦味と爽やかな酸味、
何よりも作っている間中、
部屋一杯に甘夏の香りが広がってそれがなにより心地よかった。