何気なく夕刊を手にとったら、
「どくとるマンボウ」シリーズ 北杜夫さん 死去 の文字が目に飛び込んだ。
記事の横に柔和に微笑んでいる どくとるマンボウさんがいる。
長編小説はあまり読んでいないけれど、
どくとるマンボウ シリーズは大好きだった。
箸が転がっても笑うと言われる十代の頃、
読んでいた本があまりにおかしくて笑い出したことが2回ある。
1冊は太宰治の「津軽」で、
太宰の同級生たちが、津軽人ふうに太宰を歓待する様子が面白くて、
これは津軽人だから笑える部分があったと認識している。
そしてあと一つの本が「どくとるマンボウ 航海記」だった。
船は身近にあって、ハイハイしている頃から乗っているけれど、
大海原を航海する大きな船の物語は、
読んでいる自分も外の世界へ連れて行ってくれるようなきがした。
高校生の頃からずっと好きだった どくとるマンボウさん。
どくとるマンボウ青春記が、青春記の読み初めだったかも・・・
躁病と鬱病があることを教えてくれたのも・・・
北杜夫さん どうぞゆっくりとお休み下さい。
大文字草 天女