窓の向こうに

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棚からタバコが消えた。 被災地の写真その後など

風は冷たいけれど、春らしい陽射しがあって、庭の花が咲き始めている。
二階の猫部屋から多肉植物を移動。ミャンハウスが一気に賑やかになった。

園芸作業が忙しく、ミャンハウスも賑やかだが、
店は一段と暇になりつつある(^^)
昔々からの萬屋でなんでもありの小さな店からタバコが消えた。
嫁いで31年、商品棚が完全に空っぽになったのは初めての事。
おかしいのは棚のタバコが少なくなるに連れ、
いつものタバコでなければいらないと言っていた人が、
とりあえず何かない? 5ミリのタバコで何かある?と言い方が変化したこと。
もちろん見たことのないお客さんが何人来たことか、
タバコは今月中に、売れ筋商品から入荷するらしく、じっくり待つしかない。

2リットルの水やお茶、ビール、お菓子類、乳製品の入荷も少ない。
今日は震災後、初めて牛乳の入荷があったが成分無調整のおいしい牛乳はまだ^^
パンは工場任せで10個ぐらいの配達はあるが、
新聞も紙不足からか枚数が減ってきて、ジワジワと影響が出てきている。

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東日本大震災から3週間が過ぎた
今なお瓦礫の中や津波に流された海中から、
一人でも多くの人を見つけてあげようと必死で動いている人達がいる。
消防団員、自衛隊員、家族を探して歩き続ける人。
震災の当初から、その人たちが一瞬動きを止めて、
それから頭を下げて手を合わせる光景を何度見ただろう。

仕事で被災地近くを走ってきた知人が言った。
「家に帰ると明かりがついていて、暖かい部屋があり、ビールが飲める
普通に食事をして寝て、それがどんなに幸せな事か・・・」
被害を受けた地域が広すぎるとも言っていた。
確かに北海道から関東まで、信じられないけれど現実で、
当たり前の生活が、はやく戻りますようにと願うばかりである。

被災地で写真やアルバムを探す人は殆どの地域に見られていて、
拾い集めたものを避難所や役場などに集め、
泥を落とし、洗い流し、乾かして持ち主を待っている。
地元の人からボランティア、消防団、自衛官、警察官、
様々な人が一枚の写真やアルバムを拾い上げ、持って来るという。
毎日の遺体捜索に心身ともに疲れている人も多いと聞くが、
そういう時に一枚の写真を拾い上げて届ける事が、
捜索にあたる人の気持ちの支えにもなっているのではないだろうか。

もう一つ、現地には行けなくとも出来るボランティアがある。
昨日の新聞に各地の大学で、
泥に汚れて傷ついた写真の修復を始めたことが取り上げられていた。
また被災地でも同じ動きがあって、
その町の写真屋さんなどがボランティアで写真の修復を始めていると言う。
一枚でも多く、家族の元に届けられますように。



棚からタバコが消えた。  被災地の写真その後など_a0136293_17143221.jpg




棚からタバコが消えた。  被災地の写真その後など_a0136293_17145170.jpg

by cyakke-muu | 2011-04-05 17:28 | 東日本大震災