窓の向こうに

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3.11東日本・関東大地震 27時間の停電のことなど

今日もまたテレビのニュースを見続けている。
巨大地震と大津波に続き、原発の事故と、不安は尽きない。

大地震当日は、いつものように弘前へ出かけていて、
家に帰ってまもなく地震が起きた。
着替えを済ませた頃に揺れ始め、前の地震の余震かと思ったが、
揺れが続き段々と激しくなる。
天井に取り付けた照明器具が大きく揺れ始め、只事ではないと感じる。

ビビリ姫のHuuがコタツから飛び出し、寝室のベッドの下に潜り込んだ。
チョビはコタツから出てこなくて、性格の違いがよく分かる

階下に降りて停電を知り、まもなく最初の余震が来た。
ラジオのニュースを聞くと第一波の津波の高さはそれほどはなかったが、
何分もしないうちにケータイのテレビのニュース映像に愕然とした。
アナウンサーの緊張した声が繰り返される。

停電でもラジオやケータイのワンセグが使えるのは心強い。
小さな画面を見ながら、東京が機能していることに安心感を覚える。
ラジオから声が聞こえて来なかったら、映像が入って来なかったら、
もっと身のすくむ思いをしていたことだろう。


072.gif東日本・関東大地震 最初の余震と津波情報
地震直後から停電
最初の余震が来た時はラジオの放送でも、まだ数十㎝の津波で、
その後、ケータイのテレビで津波の大きさを知ることになる
余震とラジオの放送は3月11日 pm3時頃、
ケータイのニュース映像はそれから20分後くらい。




今回の停電で役に立ったものは色々あるが、
まずはラジオ。
台所で普段聞いているラジオの他に風呂場に置いてあるラジオも持ち出し、聞き続ける。
乾電池の確保がないといけなくて、普段からの備えが肝心とあらためて感じる。

昔々からの萬屋で店にはなんでも揃っているのはありがたい。
必要な分だけ貰って、あとは全部その日の夕方までに売れ切れた。
不思議なのはローソクや使い捨てのカイロを買いに来る人が居なかったこと。
僅かに翌日になって大きなローソクを買いに来た人はいるが、
使い捨てのカイロはまだ店の棚にある。

もう一つ不思議だったのは石油ストーブで、
我が家には私が来る前からのストーブが二つ、それ以後に一つ増えて、
3つの石油ストーブがある。そのうち二つを階下と二階とで使い分けた。

今回、町のホームセンターの石油ストーブが買いあさられて無くなったらしい。
家を新築した時など古いものは捨てる人が多いようで、それが不思議に感じる。
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ローソクもいいが、猫が2匹いて、炎にいらぬ興味を示し、いたずらしてもいけない。
大きな地震のあとなので余震で倒れないとも限らず、
コールマンとロゴスの蛍光灯ランタン、小さなLEDランタンを使用。
特に小さなLEDランタンは、単三電池3本で丸二晩使い続けてまだ何ともない、
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困ったのは電話が通じなかったこと。
家電もケータイも殆どどこにも通じない。
昔の黒電話を持ち出し、線を繋いだら、こちらからはかけられなくても
かかってきた電話を受け取ることはできた。
これで遠方の親戚とも連絡がとれ、安心して貰うことができた。
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20年前に買って車やアウトドアで使っていたバッテリー。
100Vの電源になるが、
しばらく使っていなくて、残り僅かだったのは残念^^
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夜、早々に店を閉め、ポータブルのガスコンロで食事の支度を終え、二階へ行く。
余震の心配もあるが、落ち着く場所に居たいと言うのが本心。
いつもはコタツに入ってテレビを見ているくつろぎの場所である。
反射式の石油ストーブとランタンが明かり取り。

いつもと違うと猫が落ち着かなくなるし、私も足の冷たいのは何とかしたい。
ホットフラッシュはあるが、元々の冷え性も残っていて、手足の冷たさがある。
毛布に使い捨てのカイロを敷きつめ挟み、コタツに入れると暖かさが伝わって来る。
猫も落ち着いてコタツの中で寛ぎ始めた。

チョビは時々テーブルの上に載ったり、
あちこち動き回るが、いつものことなので気にしない。
ポータブルのガスコンロを使って食事の支度をしたり、
ストーブや明かりの対策をしたり、動くのは殆ど夫一人だったが、全て任せた。
こういう時に動く人は最小限で良い。
一緒になって動いたり喋ったりしていると、どこかでぶつかる^^
私が積極的に動いたのは猫の世話とコタツの支度ぐらいだった。
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なんとか気持ちを落ち着かせたいので、いつものようにお酒を少々。
頭は冴えたままで、もちろん眠くもならない。
コタツに足を入れて伸ばし、猫と一緒にいられる普通の幸せを感じる。

夜遅く、南側の窓のカーテンを開けてみたら満天の星!
ガラスの向こうだけど、はっきりと天の川が観える。
星座を作っている大きな星々も、芥子粒よりも小さな埃のような星も、
しばらくはこの光景を忘れることがないだろう。

072.gif大地震の夜。停電が続き、電気のいらない石油ストーブと、
毛布に使い捨てカイロを敷きつめてコタツに入れ、猫と一緒に暖をとった。
見ている映像は、ポータブル・DVDプレーヤー・ワンセグ付きと、
ケータイのワンセグ。
どちらにしても電源は充電バッテリーや電池なので、つけっぱなしにはできず、
ラジオと三台取っかえ引っかえ情報を得るようにした。


翌日、停電はまだ続いていて落ち着かないが店を開ける。
停電と言うことで店のダメージと言うとアイスクリームで、
これが夏のことだったら全部アウトだっただろう。
お客さんが少なく、ストッカーの蓋を開けずに済んだのが良かったのか、
モナカのアイスが大丈夫で氷(ロックアイス)も溶けていなかった。

昨日の疲れが出たのか寝袋に入って昼寝をはじめた夫と、
その上にちゃっかりと丸くなって眠るチョビ。
Huuも暖かい毛布の上で丸くなっている。
普通のなんでもない幸せを、こんなに有り難く感じたことはなかったかもしれない
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いつもの場所の、いつものHuuちゃん^^
津軽でも明日から計画停電が実施されることになった。
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by cyakke-muu | 2011-03-15 11:56 | 東日本大震災